介護の仕事を始めたいけれど、「派遣」と「パート」どちらが自分に合っているか分からない…
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか？働き方によって、給与、待遇、働きやすさが大きく変わるため、事前にしっかりと比較しておくことが大切です。
本記事では、現役介護福祉士である筆者が「介護派遣」と「介護パート」の違いをわかりやすく解説し、どちらがあなたにとってベストな選択かを導きます。
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・介護業界８年、介護福祉士資格所持。ユニットリーダー経験有。
・全くの未経験で派遣社員として介護業界へ足を踏み入れ、介護職のやりがいと奥深さを知る。
・その後転職を２度し、老健・特養・グループホームを経験。
・現在はブログにて介護の情報発信をしつつ、フリーランスとして介護業界を渡り歩く放浪人。
【比較表あり】介護職の派遣とパートの違いとは？
まずは、介護派遣と介護パートの基本的な違いを見てみましょう。
| 比較項目 | 介護派遣 | 介護パート |
|---|---|---|
| 雇用主 | 派遣会社（登録型） | 施設・事業所と直接契約 |
| 給与・時給 | 時給が高め（1,300円～1,800円が一般的） | 地域の最低賃金に近いことも（900円～1,200円程度） |
| 給与支払いタイミング | 週払い・日払い制度ありの派遣会社も多い | 月末締め翌月払いが一般的 |
| 契約の安定性 | 契約期間ごとに更新（短期～長期） | 長期的に働けるが、契約変更が難しい場合も |
| シフトの柔軟性 | 自分の条件に合った案件を選べる（週3日、日勤のみ等） | 勤務先の都合に合わせる必要がある |
| 残業・時間外勤務 | 基本的に少なめ（契約に明記される） | 突発的に発生することがある |
| 福利厚生 | 社会保険・有給・交通費など完備の派遣会社も多い | 勤務条件により社会保険対象外の場合も |
| 職場の選択自由 | 合わない場合、契約満了で別の職場に変更可能 | 転職が必要なため、切り替えが難しい |
| スキルアップ機会 | 多様な施設での勤務経験を積める | 同じ施設で同じ業務が中心になる傾向 |
| 人間関係 | 短期間勤務が多く、関係に縛られにくい | 長期的な関係を築く必要がある |
| 正社員登用の可能性 | 少ない（なくはない） | 登用制度がある施設も存在 |
このように細かく比較すると、「派遣」は自由度と収入重視の方向け、「パート」は安定した職場でコツコツ働きたい方向けと分かれるのが見えてきますね。
派遣介護職のメリット・デメリット
介護職が派遣として働くメリットとデメリットを見ていきましょう。
結論として派遣として働くのがおすすめな人は、柔軟に働きたいと考える人でしょう。
一方その自由は不安定さと引き換えです。
それでは見ていきましょう！
派遣介護職のデメリット
- 契約期間終了による不安定さ
契約満了後、すぐに次の勤務先が見つからないリスクが少なからず。派遣元の協力もありますが定期的に職場を探す手間も必要です。 - 職場の人間関係が浅くなりがち
短期間の勤務では職場の人と深い信頼関係を築く機会が少ないため、孤立を感じるケースもあります。 - 正社員登用のチャンスが少ない
派遣からの正社員登用は基本的に期待できないため、長期的なキャリアを築きたい人には不向きかもしれません。 - スキルが活かされにくい場合もある
業務が限定されることがあり、「雑用中心だった」という声も。自分の得意分野が活かされるかは派遣先次第です。
派遣介護職のメリット
- 高時給で効率よく稼げる
介護派遣は1,300円〜1,800円の高時給案件が多く、同じ業務内容でもパートより高い収入が見込めます。特に夜勤専従や特養勤務などではさらに高時給になることも。 - 勤務地や勤務時間を自分で選べる
「週3日だけ働きたい」「日勤のみ」「家から近い施設がいい」など、ライフスタイルに合わせた働き方が可能。子育て中やWワーク希望の方にも人気です。 - 合わない職場から離れやすい
契約期間があるため、職場の人間関係や雰囲気が合わなくても、契約満了で他の職場へ変更ができます。精神的負担が少ないのも大きな利点です。 - 日払い・週払いなどの柔軟な給与支払い制度あり
一部の派遣会社では、急な出費にも対応しやすい支払い制度が整っています。 - 福利厚生が整っている派遣会社もある
社会保険、交通費支給、有給休暇、資格取得支援など、条件を満たせばパート以上に充実した待遇を受けられることも。
パート介護職のメリット・デメリット
続いてはパート介護職のメリット・デメリットを見ましょう。
こちらは派遣と異なり安定した働き方を望む人がおすすめと言えます。
一方で派遣と比較すると、職場に縛られる事が多くはなってしまいます。
それでは細かく見ていきましょう！
パート介護職のデメリット
- 時給が低めに設定されていることが多い
特に地方では、時給900円〜1,100円台の施設も多く、収入面では物足りなさを感じる場合があります。 - シフトの自由度が低い
急な休みが取りづらい、希望シフトが通らないなど、勤務先の都合に左右されることがあります。 - 人間関係に悩みやすい
長く同じ職場にいることで、特定の人間関係がストレスになることもあります。逃げ場がないと感じる人も。 - 業務内容が固定されやすい
仕事の幅が限定的で、慣れてしまうと成長機会が少なくなることも。マンネリ化するリスクがあります。
パート介護職のメリット
- 長期的に働きやすい安定雇用
勤務先との直接契約なので、長く勤めたい人には向いています。職場との信頼関係を築きやすく、働きやすい環境づくりもしやすいです。 - 正社員登用の可能性がある
多くの施設では、実績次第で正社員登用の道が用意されています。「将来的には正社員に」と考えている方におすすめです。 - 職場の一員としての存在感がある
行事の参加や運営、スタッフ同士の関係づくりにも深く関わることができ、やりがいや充実感を得やすいです。 - 施設ごとの研修制度が活用できることも
直接雇用であるため、内部研修やスキルアップの機会が用意されている施設もあります。
介護派遣とパートの違いまとめ：自分に合った働き方を見つけよう
もしあなたが、子育て中で柔軟な勤務を求めている方や、いろいろな施設で経験を積みたい方であれば、介護派遣は非常におすすめの働き方です。
現在は、週3日・日勤のみ・夜勤専従など多様な働き方の派遣求人が増えています。希望の条件で職場を選べるのは派遣ならではの魅力です。
一方パートは一つの職場に長く努めたい方。安定を求めている方におすすめできる働き方です。
派遣にしろパートにしろそれぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った介護の働き方を見つける事が大切です。
介護職の働き方に迷ったら、まずは情報を比較し、「自分の生活と価値観に合うかどうか」を考えることがポイントです。
そして、もし派遣という働き方に少しでも興味があるなら、まずは求人情報をチェックしてみてください。
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