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介護職のツライ手荒れ、労災認定になる事もあるの??

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介護の仕事をしていると必ずついて回る悩みの1つ「手荒れ」

介護現場において各職員さんがマイハンドクリームを持参して、こまめに塗っている姿は良く見る光景だと思います。

ただそんな皆さんの中にも

「ハンドクリームを塗っているけど手荒れが一向に良くならない」

「介護職の手荒れは仕方ないよね…」

とお思いの方多いかと思います。

そこで今回は手荒れと労災の関係性。

手荒れの対策についての記事をご紹介します!

この記事を書いた人

介護業界8年目。介護福祉士資格所持。ユニットリーダー経験有。

全くの未経験で派遣社員として介護業界へ足を踏み入れ、介護職のやりがいと奥深さを知る。

その後転職を2度経験し現在は正社員として就労中。

介護業界の働きやすさをアップさせるべくブログ執筆中!

介護職の手荒れで労災になる事はあるの??

介護職と手荒れは切っても切れない間柄ですよね。

では、手荒れで労災にはならないの?

と個人的に思ったので今回調べて見ました。

ご興味のある方はどうぞ!!

労災とは

労災、労災と良く言われていますが正式名称は「労働災害」

労働者(従業員、社員、アルバイトなど)が労務に従事したことによって被った負傷、疾病、死亡の事を指します。

そして労災になるとかならないとかってのは、この労働災害に該当することによって「労働災害補償」が出るか出ないかって話ですね。

労災になる条件

労災になる条件として大きく2つあります。

  1. 業務災害
  2. 通勤災害

このどちらかに該当すると労災補償が出る事となります。

業務災害

 業務災害とは、労働者の業務上の負傷、疾病、障害又は死亡をいいます。
 業務災害とは、業務が原因となった災害ということであり、業務と傷病等との間に一定の因果関係があることをいいます。
 この業務災害に対する保険給付は、労働者が労災保険が適用される事業場(法人・個人を問わず一般に労働者が使用される事業は、適用事業となります。)に雇われて働いていることが原因となって発生した災害に対して行われるものですから、労働者が労働関係のもとにあった場合に起きた災害でなければなりません。

厚生労働省より

簡単に言うと「会社の業務中に、業務が原因でケガや病気になった場合」です。

分かりやすい例として、工場なんかで働いていて機械に指を挟まれてケガしたとかは良く聞く業務災害のパターンですね。

通勤災害

通勤災害とは、通勤によって労働者が被った傷病等をいいます。

 この場合の「通勤」とは、就業に関し、(1)住居と就業場所との間の往復、(2)単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動、(3)就業場所から他の就業場所への移動を、合理的な経路及び方法で行うことをいい、業務の性質を有するものを除きます。

 なお、通勤の途中で逸脱または中断があると、その後は原則として通勤とはなりませんが、日常生活上必要な行為(日用品の購入など)をやむを得ない事由により最小限度の範囲で行う場合には、逸脱または中断の間を除き、合理的な経路に復した後は再び「通勤」となります。

厚生労働省より

通勤災害はその名の通り「通勤中に合った事故などによるケガ」です。

職場に就職した時などに通勤経路を出せって言われますよね?

あれは通勤手当の為だけじゃなくて、この通勤災害にも使われています。

なので職場に提出した経路と違う道を通っている時の事故なんかは、当然保証してくれないわけですね。

介護職の手荒れで労災認定は難しい

さて、上記の労災条件をお読みいただければなんとなく分かるかもですが、残念ながら介護職の手荒れによる労災認定は非常に難しいと考えられます。

ざっと調べた限りでもそのような例は見られなかったです。

この要因は

  • 手荒れの原因が業務によるものと断定できない
  • 業務外の要因によっても手荒れは起こる

が大きいのかと思われます。

要は介護職の業務外でも手荒れは起きるよね??って事ですね。

ただこの労災の判定は非常にややこしいので、手荒れが酷い時は1度職場に相談してみるのも良いかと思います。

介護職が使える日々のスキンケア3選

現実的な話として、手荒れしたからと言って労災認定は非常に難しいです。

それなら自分で手荒れを防ぎましょう!

と言う事でここからは、特に介護職の方が活用できる手荒れを防ぐ方法をご紹介します。

手洗いと手指消毒を使い分ける

介護職で必要な手指衛生。その手段として「手洗い」「手指消毒」を小まめに日々行っていると思います。

実はアルコールによる手指消毒はそれほど手荒れの原因にはなりません。

一方ハンドソープによる手洗いは手荒れの直接的な原因と捉えられています。

ですので、この2つを状況によって使い分ける事が必要です。

  • 目に見えた汚れがある⇒ハンドソープによる手洗い
  • 目に見える汚れが無い⇒アルコールによる手指消毒

とすることで、手洗いの頻度を減らし手荒れのリスクを大きく減らすことが出来ます。

「アルコールで手が荒れる気がするんだけど…」

って方は実はアルコール自体にアレルギーの可能性があるので、1度検査をしてみることもおすすめします。

こまめな保湿

保湿は手荒れ対策の基本と言われています。

手洗いや水仕事をすると手が荒れる原因は、肌を守っている皮脂も一緒に流れ落としてしまい乾燥する事に起因します。

その乾燥が続いてしまうと手荒れとなってしまいます。

そこで保湿剤を用いる事で乾燥を防ぎ、皮脂の代わりに皮膚を守ってくれます。

とにかくこまめな保湿が重要で、理想を言えば手洗いなどをした後にその都度保湿するのが理想です。

とはいえ介護の実務上それは難しいので、少しでも手の乾燥している時間を少しでも短くしよう!って意識を持つことが必要ですね。

〇保湿のタイミング

・手洗い後
・アルコール消毒後(アルコールをしっかり乾燥させてから)
・夜寝る前

特に夜寝る前の保湿が有効です。

寝る前の保湿は夜の乾燥を防ぐとともに、肌が生まれ変わる「ターンオーバー」を活性化させてくれます。

夜の保湿は欠かさずに行いましょう!

入浴介助時のケアは欠かさず!

入浴介助は介護職が必ずと言って行う業務でありつつ、手荒れのリスクが非常に高いケアの1つです。

水を使うだけでなく、洗髪洗身で洗剤を使う事によって、自身の手の皮脂も流れ落とされてしまいます。

入浴介助後の保湿ケアはもちろんとして、手荒れが酷い場合は職場と相談し、介助時に手袋を使用させてもらう事で、手への刺激を少しでも抑える事も有効だと思います

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手荒れが酷い場合は皮膚科受診を

軽度な手荒れなら上記のようなケアを続けて改善まで様子を見ても良いのですが、以下のような症状が出たら皮膚科の受診をおすすめします

  • 強いかゆみ
  • 水ぶくれ
  • 皮がめくれてジュクジュクする

この様な症状が出てくると、ただの手荒れではなく皮膚炎になっていると考えられます。

「介護職の手荒れは仕方ない…」

とそのまま放置するとより悪化し、公私ともに影響が出るようになります。

酷くなると痒みや痛みで夜も寝られなくなることもあります。

そうなる前に、早めに皮膚科の受診をしましょう!

自分も病院嫌いなので、受診が大抵遅くなる人間なのですが、受診し塗り薬や飲み薬を使いだすとあまりにあっさり治るのでいつも「早く行けば良かった!」と思うことが度々です…。

介護職の手荒れ、労災認定なるの?まとめ:ハンドケアは介護職の必須スキル

職人さんも商売道具の手入れは欠かせませんよね。

なので我々介護職にとっての商売道具である「手」のケアは、欠かせない物であるでしょう。

日々の小まめなハンドケアを心がけると共に、酷い手荒れの場合は職場へ相談し、早期の皮膚科受診も心がけましょう!

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