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【適応障害経験者が語る】介護職はメンタルやられる原因と対策!

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介護の仕事はきつい

よく聞かれるフレーズですね。

「介護の仕事をしたいけど、メンタルがやられないか心配で始められない」

「介護の仕事をしているけど、最近何か調子が悪い」

そんな方も多いと思います。

実際介護現場で8年働いている私自身の周りでも、メンタル不調で退職を強いられる方を多く見てきました。

かく言う私自身も、過去にメンタル不調を来した経験を持っています。

それだけ介護とメンタルは非常に密接な関係にある事柄な訳ですね。

そこで今回は、適応障害を経験した筆者が介護士がメンタルをやられるその原因と対応策をお伝えしたいと思います。

介護の仕事は大変です。

しかし、自身が身を置く環境働き方をしっかり考えれば、いくらでも働きやすくできる仕事だと思います。

ぜひ最後までお読みいただき、あなたの介護人生のお役に立てて貰えたらと思います。

この記事を書いた人

・介護業界8年目。介護福祉士資格所持。ユニットリーダー経験有。

・全くの未経験で派遣社員として介護業界へ足を踏み入れ、介護職のやりがいと奥深さを知る。

・その後転職を2度経験し現在は正社員として就労中。

・介護業界の働きやすさをアップさせるべくブログ執筆中!

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介護士がメンタルやられる原因6選

まずは介護職がメンタルやられると言われる原因を見て行きましょう。

私が実際に働く上での実体験も交えつつお話させていただきますので、参考にして貰えたら幸いです。

原因①人間関係

介護の現場は性別も年齢も、経験年数も様々な方と一緒に働くこととなります。

特に介護は【これが絶対正しい】と言った、絶対的な正解を見つけるのが非常に難しい業務です。

ケアプランという指針はありつつも、そこに至る道はそれぞれの介護観によっても大きく異なる事が多いため、チームの中でも意見の相違が出て来ます。

そんな中で利用者さんのケアの為に日々業務に当たる必要があります。

中には、自分の考えが絶対正しい!と考える人もおり、そんな方と一緒の空間で仕事にあたるのは心身ともに疲弊し、非常にストレスが溜まります。

また、施設サービスは閉鎖的な空間となりやすく、そこが全てと考えてしまう事もあります。

いじめやパワハラが横行していても「周りのみんなはこんな状況でも働いている。私もがんばらないと…」と無理をしてしまう恐れもあります。

そんな環境で働き続ける事で、メンタルがやられてしまう事が十分に考えられます。

原因②正当な評価がされない

介護の仕事は数値では表しにくい仕事です。

自分が業務でどれだけ努力しても、正当な評価がされない環境に置かれていると「どれだけ頑張ってもどうせムダだ…」と考えてしまう恐れがあります。

これは介護業界自体の問題でもあると思いますが、評価方法が曖昧な面があります。

売上など目に見える成果となる物がないため、昇進や昇給も自分の頑張りと比例しないように感じてしまう事があります。

それによって、自身の無力感。無気力感につながりメンタルを病んでしまう恐れがあります。

原因③体力的な負担が大きい

介護の仕事は体力を多く必要とする仕事です。

ある程度技術でフォローできるとは言え、身体介護はどうしても力を必要とします。

また、基本的に立ち仕事。職場によっては仕事中常に動き続けなければいけない状態になる事もあります。

夜勤がある施設では、深夜帯の勤務であったり長時間の勤務となり体力面への負担が大きくなることが多いです。

身体的に負担が大きくなると、それはメンタルにも大いに影響してきます。

原因④給料が上がりにくい

介護業界は低賃金、とよく言われますよね。

実際に現場で働ている人間としての所感としては、生活できない訳では無いけど割には合わない額といった印象です。

基本給は据え置きで、夜勤手当などの諸手当を込みでようやく平均に近づくかな?といったところ。

また、毎年の昇給も控えめな事もあり、基本給が上がりにくいです。

基本給が上がらない=ボーナスの額も期待できない

という図式がなりたち、年収換算でもやや物足りない数字となるのは事実です。

給料の少なさ、また上がりにくさから将来への不安などが出てメンタルをやられてしまう恐れもあります。

原因⑤変則的なシフト

メンタルを安定させるには、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる事が重要です。

しかしながら、多くの介護職の方においては、変則勤務の方が多いのでは無いでしょうか?

自分が過去に経験した施設では、早番は6時から。遅番は13時からと言った物がありました。

早番の日は朝5時には起きなければいけませんが、遅番の日に5時に起きてたら遅番が終わるころには眠気と疲労でいっぱいとなってしまいます。

当然帰宅時間も異なり、夜勤も入って来るので寝る時間も安定しません。

この辺りの生活リズムが崩れていると、自律神経に乱れが生じてメンタルに悪い影響を及ぼすリスクが高まってしまいます。

原因⑥仕事のプレッシャー

介護は人の命を預かる仕事です。

施設の形態によっては、重度介護の方も居る職場もあり、常に緊急時の対応に備える必要も出て来ます。

そうでなくても、転倒1つとっても、重大事故に発展する恐れがあります。

移乗時に支えきれずに転倒させてしまった。薬を誤って内服させてしまった。

毎日毎日そんなプレッシャーの中業務を遂行する必要が出てくるのが介護の仕事です。

その責任を負いきれずにメンタルをやられてしまう。そんな人も多くいます。

メンタルやられた時の対応策

介護業界はメンタルがやられやすいのは事実です。

しかしながら、メンタルをやられた時。または、やられる前に対策を取れば自分の心を守れるのです。

ここからは、あなたの心身を守るための対応策をご紹介します。

対策①人は人、自分は自分のマインドを

人間関係に悩んでいる人は、人の事を気にしすぎな面があります。

私自身もそうなのですが、常に「あの人は何を思っているか、何を考えているか」と顔色を窺って人と接してしまうのでは無いですか?

確かに相手を気遣う事は大切です。

しかし過剰に相手に気を使いすぎて、自分の本心を摩耗させては意味がありません。

自分自身の軸をしっかりと持った上で、相手の意見を聞く。

そして相手と自分の意見が異なった時は、「そんな考えもあるよね」と言ったスタンスで良いんです。

そこで無理に「自分なんかより相手が言っている事の方が絶対正しい」なんて自分を卑下してはいけません。

自分を一番大切に出来るのは自分自身です。

あなたの心を大切に人と接しましょう。

対策②人と合って話す

人は1人でいる時間も大切ですが、人と合って会話する事がメンタルにおいて非常に重要な要素とされています。

メンタルをやられてしまうと、視野が狭くなって「自分はダメな人間だ」「もうこの先もどうしようもない」と必要でもない不安に駆られてしまいます。

人と会って他愛もない会話をするだけで、自分の世界が職場だけでない事を感じる事ができ、メンタルの安定にも働きます。

話を出来る人がいない人でも、今はネットでの繋がりも十分ありだと思います。

会話が不安ならチャットでも良いので、職場以外のつながりを作る事が非常に重要です。

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対策③心療内科、精神科の受診

心療内科や精神科と聞くと「この程度で病院に行くのは大げさすぎる」と考える方も居るかと思います。

しかし心の病を甘く見ない方が良いです。

最初はちょっと体の調子が悪いのかな?ちょっと気分が落ち込んでいるだけなのかな?

と思っていたら、いつの間にか体が動かなくなる。

適応障害やうつ病にまで発展してしまう恐れがあります。

早期に受診して医師の治療を受ける事で、メンタルを回復させることもできます。

心療内科や精神科では医師によるカウンセリングや処方によって、心身の不調を整える手助けをしてくれます。

もし今この記事を読んでいて以下の項目に該当する方は、重症化する前に早めに受診する事をおすすめします。

  • 夜眠れない
  • 過食・拒食
  • 不安や焦りを感じる
  • 休みの日でも仕事の事を考えてしまう
  • 胃や腸の不調
  • めまいや肩こりがある
  • 疲れやすい
  • 動悸がする
  • とにかく仕事がイヤになる

対策④休職する

メンタルが落ち込み生活に支障が出る場合は、仕事をいったん休職する事をおすすめします。

こんな事で休んでいられない…と考える気持ちも分かりますが、あなたの身体は1つしかありません。

でも職場は、あなたがいなくなったらそこを補充するだけです。

必要以上にあなたが無理をする必要はないのです。

長い人生の中で数か月、数年休む事ってそんな悪い事ではありません。

また休職は体を休めるだけではありません。

毎日業務に追われていると、メンタルをやられていたとしても先の事が何も考えられなくなります。

休職期間でしっかり自身のメンテナンスを行って、そのままそこで働くか。

別の道を選ぶかゆっくり考える時間を作る事も必要だと考えます。

対策⑤転職する

休職を経て職場への復帰が難しいと感じたら、悩まず転職しましょう。

休職期間で自身の今後の事をゆっくり考え、自分がどうしたいか。

介護の仕事を続けたいか。別の職種を経験したいか。

ストレスの原因が職場によるものなのか。介護職自体への適性の問題なのか。

様々な面から考えて自分の次の一歩を考えましょう。

今や転職はして当たり前の時代となっています。

特にメンタルをやられてしまった状態ですと、正常な思考や客観的な考えが出来なくなっている恐れがあります。

その状態で慌てて一人で転職活動をすると、また環境が悪い職場であったり、自分に合っていない職種へ行ってしまう恐れがあります。

今は転職サイトでも、転職活動をサポートしてくれるサービスがあるので、休職から転職するかたは活用することをおすすめします。

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適応障害になった筆者が大切にしている事

私は以前とある介護施設に勤めている際に適応障害と診断されたことがあります。

最初はちょっと最近体がだるいな…?が始まりでした。

仕事に行こうとすると憂鬱な気分が強くなり、嘔吐や下痢など体に影響が出て来ました。

最初は「迷惑がかかるから…」と気力を振り絞って職場へ言っていましたが、ある日布団から起き上がれず上司へ休ませて欲しいと連絡する事となりました。

家族から病院に行く事を進められ渋々言った心療内科で【適応障害によるうつ状態】と診断されました。

その後3ヵ月の休職を頂いたのちに、私は転職を決意しました。

今でも介護業界で働いています。

毎日確かに大変な事だらけです。人間関係も疲れる事が多いです。

でもそんな中でもいま働けているのは1つ大切にしている事があるからです。

それは、自分の心に正直に生きる事です。

抽象的な事ではありますが、楽しい人生を送る為には必要不可欠な考えだと思っています。

辛いときはツライ。嫌な時はイヤ。

確かに社会人ですとそれを直接言うことは出来ない場面が多いです。

でも、自分が辛いと思ったとき。嫌だと思った時に自分を否定しないで上げて下さい。

それだけで、あなたの心は少しだけでも楽になります。

あなたは、あなたの心と常に一緒にいます。

なので自分の事を否定する事は、常に自分をダメだと言い続けている事となります。

そんな状態、メンタル病んでしまって当然です。

自身の頑張りが認められにくい介護業界。

あなたがどんな考え、行動を取ったとしても、あなた自身はあなたを肯定してあげて下さい。

そして、自分の気持ちに正直に生きると、気分がラクになって来ます。

まとめ:あなたの心を大切に…

介護職はメンタルやられる?を解説しました。

残念ながら会社はあなたの身体を守ってくれません。

自身の心身は自分で守るしかないのです。

そして自分の心は自分自身しか分かりません。

この記事で上げてきたように介護の仕事はメンタルに大きな負担を強いる仕事であるのは確かです。

しかしながら、今介護をしている方。また介護の仕事をしようと考えている方は、何かしらの希望を持って介護業界に飛び込んできていると思います。

自身のメンタルケアを適切にしながら働けば、介護の仕事も働きやすい環境は多くあります。

大切なのは、あなたに合った環境に身を置く事です。

自身の気持ちを大切に、日々を過ごして下さいね。

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